12月2日(土)に令和5年度 第4回研修会が港区立六本木中学校で行われました。
はじめに、東京都教職員研修センター研修部教育経営課 若林加奈子指導主事からご挨拶いただきました。
その後、チルドレン・センター代表 松田幸都枝氏から「教えることを教えるために」~応用行動分析学をもちいたス^パービジョン~という演題でご講演いただきました。
1 応用行動分析学(ABA)とは
行動原理から導き出された原理や方法を社会的に重要な行動のために組織的に応用して人間の行動を改善し理解する科学
原理は3つ
強化 将来頻度を増加
弱化 将来頻度を減少
消去 強化を差し控える
2 教えることとは
すべての生徒に、ポジティブ行動支援(PSB)をして、問題行動を起こさせにくいクラス運営を行うこと
出した指示(ボール)は必ず取りに行く。やるまでそばにいる。(課題によっては)すぐに回答をいう。
つまり、机間巡視ではなく、机間支援が大切
3 教えることを教えるスーパーバイザーとは
学校教育は、科学的な考え方で、全ての人のいいところを楽観的に支援する
PSBの対象は、すべての児童配慮の必要な児童への対応 日本の学校の先生は、上手。
特別な支援が必要な児童への対応 今までの指導では問題行動は軽減していかない。
ABAでは、以下の視点で行動の機能を考える。
① 注目 ② モノ ③ 回避 ④ 感覚
好ましくない行動をした時、静かな「声かけ」、計画的無視をする等の対応をする。
児童観察の時は、話しかけられても反応しない。(児童と視線を合わせない)
叱責よりも賞賛の声かけが大切
最後に、生徒役と先生役になって、代表の方が、「指示と賞賛」の実践をやってみました。
講演後、すぐに実践をすることで、より理解が深まりました。
今回の研修会は、クイズを交えたご講演で、2時間があっという間に過ぎました。今回もすぐに学校で生かせる内容でした。参加してくださった皆様、誠にありがとうございました。事務局一同感謝申し上げます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。